お雛様の飾り方に注意!関西と関東で違う!

hinamatsuri_odairi_ohina

もうすぐひな祭り
 
女の子のいるご家庭では、
雛人形(お雛様)を飾り始めて
いらっしゃるのではないでしょうか?
 
 
ですが、このお雛様
 
関東と関西で飾り方が
違うということ、ご存知でしたか?
 
 

◆関東と関西で、左右が違う

 
結論から言ってしまうと……
 
 
①関東では
 右(向かって左側)が男雛
 左(向かって右側)が女雛
 
②関西では
 左(向かって右側)が男雛
 右(向かって左側)が女雛
 
 
です。
 
 
ただ、正確に言うと、
関東と関西でキッパリ分かれるのではなく、

 京都を中心とした関西・西日本地方では、
 ②のような置き方をするご家庭が多い

ということです。
 
 
なぜこのような違いが起こったのか?
 
理由は、少し歴史をさかのぼると見えてきます。
 
 

◆雛人形と天皇陛下との関係

 
「お内裏様(おだいりさま)」という言葉を
お聞きになったことがあるかと思います。
 
どうも「お内裏様」というと
男雛のことを指すと思われているようですが、
実はそれは間違いです。
 
 
正確には、男雛と女雛を合わせて
「内裏雛(だいりびな)」と呼びます。
 
ですので、「お内裏様」というのも
男女一対の二つの雛人形のことなのですね。
 
 
(余談ですが、「お内裏様=男雛」 という認識が広まったのは、
 「うれしいひなまつり」という童謡で、そう歌われているからです。
 これを作詞されたサトウハチロー氏は、後にこの間違いを深く後悔されていたとか……)
 
 
で。
 
この「内裏(だいり)」とは何かと言うと、

古代都城の宮城における天皇の私的区域のこと

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E8%A3%8Fより引用) 
です。
 
 
わかりやすく言い換えると、
 
「天皇陛下の住んでいるところ」
 
ということです。
 
 
ここまで書いてきておわかりかと思いますが、
 
 お雛様は天皇陛下と深く関わっている
 
ということなんですね。
 
 
「天皇陛下の様子を写し取ったもの」
 
と言い換えてもいいかもしれません。
 
 
この天皇陛下の習慣が、
雛人形の飾り方にも関係してきます。
 
 

◆天皇陛下と皇后陛下の並び方の歴史

昔から、日本においては
 
 左(向かって右側)が上座
 右(向かって左側)が下座
 
とされ、江戸時代までは
その習わしがずっと続いていました。
 
 
天皇陛下のいる宮中においてもそれは同じで、
天皇陛下と皇后陛下が並ぶときは……
 
 左(向かって右側)に天皇陛下
 右(向かって左側)に皇后陛下
 
という位置が正式とされていたのです。
 
 
ですが、明治に入ってから、
この習慣が変わっていきます。
 
 
欧米諸国文化においては、
 
 右(向かって左側)が上位
 
とされていたため、
右に男性が立つ習慣が
徐々に広まっていったのです。
 
 
そして昭和時代になり、
その変化は決定的なものとなります。
 
昭和天皇が即位された際、
報道で出された写真には、
 
 右(向かって左)に天皇陛下
 左(向かって右)に皇后陛下
 
という立ち位置で写られていたからです。
 
 
天皇陛下と皇后陛下の並び方が
西洋風になった歴史的瞬間でした。
 
 
そして これが、雛人形の飾り方にも
大きく影響していくことになります。
 
 

◆男雛と女雛も左右逆に

この昭和天皇の並び方に習い、
人形メーカーも変革を起こします。
 
 
「天皇陛下が西洋風に並ばれたのなら、
 男雛と女雛の並べ方も
 それに合わせなければ!!」
 
……と。
(正直、こんなことを
 言ったのかどうかはわかりませんが(^^;)
 
 
そうやって、関東の人形メーカーは
 
 右(向かって左側)が男雛

 左(向かって右側)が女雛
 

という飾り方をするよう
販売店に指導するようになり、
その並べ方が定着していったのだそうです。
 
 
が、これは関東に限られたことでした。
 
 

◆未だに根強い“御所”の感覚

こうやって、関東では
男雛と女雛の左右逆転が進んでいきます。
 
ですが、関西ではそれが進まなかった。
 
 
それはなぜかと言うと、
昔ながらの習わしを大切にする
風土があったからと考えられます。
 
 
特に、平安時代から江戸時代にかけて
長年 天皇陛下の御所があった京都では、
その考えが強かったと思われます。
 
 仮に、昭和天皇の並び方が洋風になっても
 それはたかだか明治になった後の、
 まだまだ歴史の浅い「皇居」の習慣。
 
 本来のカタチは、
 昔から続いてきた「御所」の習わし。
 
そんな感覚が根強いのかもしれません。
 
 
 長年 京都にあった「御所」
     VS
 明治に東京にできた「皇居」
 
 
そんな構図が見えてきますね。
 
 
ともかくも、
京都を中心とする関西の各地方では、
雛人形の左右逆転はあまり広まらず、
 
未だに古くからの
 
 左(向かって右側)が男雛
 右(向かって左側)が女雛
 
という並べ方のご家庭が多いそうです。
 
 
ちなみに、社団法人日本人形協会では、
男雛を右(向かって左)に置くのを「現代式」、
左(向かって右)に置くのを
「古式」としているとのことです。
 
 

◆明確な飾り方の基準はどこに?

ですが、今は
関西出身の人が関東に住んだり、
 
関東がご実家の女性が関西に嫁いだり、
 
その逆もあったり……
 
と、色々なご家庭のケースがあります。
 
 
そんな場合、雛人形は
どちらの並べ方をすれば良いのか??
 
 
一番はご家族の考え方や習慣をもとに
決められるのが良いと思います。
 
ですが、それでは決められない場合、
最も無難な決め方は……
 
 雛人形がどのように販売されていたか?
 
です。
 
 
雛人形メーカーは「関東雛」「京雛」という
区分けをして製造・販売しています。
 
 
ですので、その雛人形が
 
「関東雛」として販売されていたのか?
 
「京雛」として販売されていたのか?
 
に従って並べ方を決めればいいわけですね。
 
 
言うまでもないかもしれませんが、
 
 「関東雛」は、男雛を右(向かって左)
 
 「京雛」は、男雛を左(向かって右)
 
に置くことになります。
 
 
こういったことを基準に、
並べ方を決めていただければと思います!
 
 
雛人形の飾り方ひとつにも、
関東と関西の違いがあったり、
これだけ奥深い歴史があったりします。
 
そんな歴史や知識を踏まえながら、
雛人形を楽しく飾ってくださいね♪

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