愛妻の反対語は?「愛夫」の真相

 
「愛妻家」という言葉があります。
 
1月31日は、「愛妻の日」だそうで、
近年、日本愛妻家協会という団体が提唱されたそうです。
 
 
また、インターネットやTVを見ていると、
 
 「妻を大事にしよう!」
 
 「妻への愛を叫ぼう!」
 
などと言った情報や企画が多くなって来ています。
 
 
かく言う僕自身も、
「天職は“妻の夫”」というキャッチフレーズを掲げ
インターネット上で活動していたりします。
 
 
こんな風に、妻・彼女を大事にする「愛妻」の流れが、
今の時代には起こっているのです。
 
これからの男性には、
奥さんや彼女を大切にすることが求められる。
 
それが当然となる時代が訪れようとしています。
20131020雨上がりのニンジン02 
 
さて……
 
ですが、ここで疑問になるのは、
 
 「“愛妻”の反対語って何?」
 
ということ。
 
 「『妻を大切に』というのは最近よく言われるけど、
  『夫を大切に』というのは、全然言われないよね?」
 
そういう声が、ネット上では多数見られます。
 
 
「愛妻」という言葉はよく聞くが、
「愛夫」という言葉は聞かない。
 
そもそも、「愛夫」と書いて、
いったい何という読み方をしていいのかもわからない。
 
それくらい、
「夫を愛する」という言葉は見受けられないのです。
 
 
そこで、色々と調べてみました。
 
 
なぜ「愛夫」という言葉が無いのか???
 
 
すると、こんな説が浮上して来ました。 
 
『昔は、妻が男性を愛しているのが当然だったから』
 
 
「ん?」
 
「え? どういうこと?!」
 
僕は思わず思ってしまいました。
 
 
ですが、よくよく考えてみると納得ができます。
 
 
封建時代、夫の家に嫁いだ女性は、
その家のために尽くし、
ひたすら夫を立てて生活をしました。
 
それが、当時の女性にとっては
当たり前の生き方だったのです。
 
 
これはまさしく“愛”でしょう。
 
ひたすら夫とその家のために働き、
夫に その人生を捧げたのです。
 
 
つまり、昔の女性は、当たり前に
夫を愛していた状態だったのです。
 
 
今風の言葉で言うと、
 
 デフォルト(通常状態)= 愛夫
 
 
ですので、
この「夫を愛している状態」が普通だったので、
 
いちいち この状態を指す言葉が生まれなかったのです。
 
 
「夫を愛すること」が当たり前すぎて、
あえて その状態を言葉で表現する必要がなかったのです。
 
 
おわかりいただけますでしょうか?
 
 
逆に言うと、
「当たり前のものではない」状態だと
それを表現する言葉が生まれます。
 
 
今回の「愛妻」などは、その典型例ですね。
 
 
もう一度、封建時代を振り返ってみると、
その時代、男が「妻を愛している」と言うことなど
通常では有り得ないことでした。
 
 
いえ。封建時代だけではないでしょう。
 
太平洋戦争直後までも、そういう風潮でした。
 
 
たしかに、愛情は心の中にあったでしょうが、
あえて妻に愛を告げたりとか、
妻のために何か自分の労力を使うとか、
そういった文化は日本にはありませんでした。
 
 
つい数十年前まで、「妻を愛する」ということは、
男にとっては恥ずかしい以外の何ものでもなかったのです。
 
 
つまり、「愛妻」という状態は、
通常では考えられない特殊な状態だったのです。
 
 
だから、ここで その特殊状態を表現する言葉が生まれます。
 
「妻に愛を伝える夫」という普通ではない状態を指して、
 
 「愛妻」
 
という言葉が生まれたのです。
 
 
こういう風に、一つの言葉を紐解くだけで、
過去の日本の文化や風習、人々の考え方が垣間見えて、
非常に面白いですよね。
 
 
 ある状態を表す言葉があるということは、
 その状態は、当時の社会では特殊と見なされている証拠。
 
この視点を持っておくと、
言葉と文化の関係性も見えてきますから。
 
 
さて、この「愛妻」の反対語とも思える「愛夫」ですが、
 
 「“愛夫”という言葉がある!」
 
という意見がありました。
 
 
もし、この“愛夫”という言葉があるとなると、
先ほどの説は覆されてしまいます。
 
「女性が夫を愛する」状態も
特殊だったということになりますから。
 
 
そんなわけで、あらためて調べてみました。
 
すると、出てきました。
 
そして、その読み方は……
 
 「あいお」
 
 「なるお」
 
 「ちかお」
 
 
・・・・・・。
 
・・・・・・・・・・・・。
 
人名じゃん!!!!!!
 
 
そんなわけで、「愛夫」という言葉は無く、
単に人名として存在する、というのが妥当なようです。
 
 
さてさて、
最近広まりつつある「愛妻」という言葉。
 
これまで述べてきたとおり、
この言葉があるということは、
 
「愛妻」という状態は まだまだ
社会の中では特殊ということになります。
 
「天職は“妻の夫”」の僕としては、
将来、この「愛妻」という言葉が
無くなる時代になればいいと願います。
 
「愛妻」という言葉が無くなれば、
それは「愛妻」が社会の中で通常の、
当たり前のものになったということですから♪

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