割愛と省略の違いとは?日本語の魅力を感じよう!

新しい会社に就職して、初めてプレゼンすることになった!

そんな時、気をつけたいのが日本語の使い方。やはり、年配や目上の方々に言葉を発するときは、礼儀を大切にしたいものです。(あ。でも、これはプレゼンだけではなく、普段のメールや手紙、上司との会話の中でも気にかけたいことですね)

そうやって社会に出て、メールやプレゼンの中でよく使われるだろう言葉が「省略」。「今回のプレゼンでは、この部分は省略させていただきます」といった感じですね。

でも、こんな場面では「割愛」という言葉も使われます。

「ん? どっちが正しいの?」

「割愛というのは、省略の丁寧語?」

「そもそも、この二つの違いは?」

ということで、今回 調べてみました!そこから見えた意外な発見も交えながら、お伝えしていきます(^^)

 

◆割愛と省略の違い

ズバリ、「割愛」と「省略」の違いは……

省略わかりやすくするために、不要なものを取り除くこと

省略

 

割愛愛着のあるものを、思い切って手放すこと

割愛

(イメージをつかんでいただくため、イラストを交えてみました!)

 

●辞書的な意味は?

もう少し詳しく、辞書から引用すると……

【省略】

簡単にするために一部を取り除くこと。せいりゃく。「説明を―する」「前文―」

( http://dictionary.goo.ne.jp/jn/110462/meaning/m0u/ より引用)

 

【割愛】

惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。「紙数の都合で―した作品も多い」

( http://dictionary.goo.ne.jp/jn/42481/meaning/m0u/ より引用。他にも、「公務員が籍を移す」「愛着の気持ちを断ち切る」などの意味も書かれています)

 

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◆省略と割愛の使い方事例

要するに、省略は単に「全体の一部を取り除くこと」という行動を淡々と示すことになりますが、割愛は行動だけではなく「めっちゃ大事なんですけど……」「色々な都合で仕方なく……」という“想い”が加わることになるのです。

だから、たとえば普段の仕事で、これらの言葉を使う場合……

●メールでの用例

「今回のお問い合わせの件に関して、このメールではわかりやすく3つのポイントのみをお伝えし、他の詳しい説明は省略いたします。
 もしお時間とご興味がございましたら、下記の弊社サイトにて詳しいプロジェクト説明がありますのでご覧下さいませ」

→「他の詳しい説明は、どっちでもいいですよ〜〜〜」

「今回のお問い合わせの件に関して、取り急ぎ3つのポイントのみお伝えします。
 他のポイントも重要ですのでは、非常にお伝えしたいところではございますが、本日は取り急ぎの回答ということで、時間の関係上、割愛させていただきます。
 他のポイントについては、また改めてメールさせていただきます」

→「他のポイントも大事なんで、ちゃんとお伝えします!!」

 

●プレゼンでの用例

「このプレゼンでは、まずプロジェクトの概要をつかんでいただくため、3つのポイントだけをお伝えし、詳しい説明は省略させていただきます。
 お手元の資料には、プロジェクトの詳しい説明を記載させていただいておりますので、このプレゼンのあと、ご興味とお時間がございましたら、そちらをお読みください」

→「このプレゼンでお伝えしない部分はどっちでもいいので、時間があったらチェックしてくださいね〜〜」

「このプレゼンでは、プロジェクトの概要をつかんでいただきます!
 ただ、10分という時間の関係上、3つのポイントだけをお伝えし、他の部分は割愛させていただきます。
 お手元の資料には、プロジェクトの詳しい説明を記載させていただいておりますので、このプレゼンのあと、ぜひお時間を取ってお読みくださいませ!!」

→「プレゼンでお伝えしない部分も大事なので、ぜひチェックしてください!!!!」

 

つまり、「割愛」の場合は、「いまお伝えしない部分も重要なんです!」という愛着の“想い”が込もるのです。

 

◆使い分けができるとどうなる?

こんな風に、省略と割愛の使い分けができると、ご年配の方や日本語への意識が高い方に「お。コイツ、わかってるな!!」と思っていただけるでしょう。

だから、ビジネスでの連絡や、プレゼンなどでは使い分けができると、目上の人から一目置いてもらえる可能性が高まります。

あと、ブログなどで発信している場合なら、日本語に詳しい読者さんに「あ。この人、言葉の使い分けができている!」と思ってもらえるでしょう。

で す が ……

 

●どっちでも良くない?

もうぶっちゃけて言ってしまうと、そんな風に思ってもらえるのって、ごく稀なケースでしょう。

それに、今は効率化が求められる時代です。別に、愛着があるかどうかはどーだって良くて、「とりあえず意味が伝わればいいやー」という風潮ではないでしょうか。

であれば、そこまで神経質に使い分けをする必要はないのかもしれません。

ですが、そんな実生活での使い方よりも、実はもっと深いことがあるんです!というより、日本語の魅力と素晴らしさが、ここから感じ取れるんです。

 

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◆たった2文字の中の想いと情報量

「省略」にしても「割愛」にしても、たったの漢字2文字です。ですが、意味の違いを知った時、僕は

「この漢字2文字の中に、これだけの意味を込められるってスゴイ!!」

と感じたんです。

先ほどお伝えしたように、正直言うと、こちらが意識して「省略」と「割愛」を使い分けたところで、読み手や受け取り手は何も感じ取ってくれないかもしれません。

ですが、こちらとしては、伝える意味が変わってくる。その文章に込める“想い”や情報量が変わってくる。そして、もし違いのわかる人が読んで下さったなら、あなたが込めた想いや情報量が、たった2文字の漢字から伝わることになるのです。

「こんなことができる日本語ってスゴイ!」

僕は、そう感じたんです。

20160419割愛と省略01

 

◆日本語って素敵!!

これは、「省略」と「割愛」以外の言葉にも言えますよね?

ですが、今回「割愛」と「省略」の違いを調べたことをきっかけに、そんな日本語の素晴らしさというか繊細さというか、魅力が見えてきたんです。

「省略」と「割愛」の使い分けができれば、ビジネスシーンで有利になる可能性もありますが、それだけではなく、日本語の魅力を感じ、日本語そのものを楽しく使っていくことが出来るのです。

これはあくまで僕個人の勝手な想いですが、ここまでお読み下さったあなたにも、「省略」と「割愛」の違いから、日本語の魅力を感じ取ってもらえたらうれしいです(*^^*)

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